9月より水球プロリーグが開幕しました。これまでの戦績は8試合を終え、1勝6敗1分で12チーム中11位と振るいません。リーグは残り14試合を戦い、その後、上位、下位同士でプレーオフを行い最終的な順位が決まります。まさに背水の陣、ここから一つでも順位を上げられるよう戦っていきます。

 チームの不振は、経営面の問題にも原因があります。現在、選手には給料が3ヶ月分未払いです。いつ支払われるかもわからないこのような状態では、チームの志気が上がらないことは言うまでもありません。

 これまでチームは市から決して小さくない額の資金援助を受けて来ていました。しかし、それが突然打ち切られることになり、スタッフ、監督、選手が必死にスポンサー探しに奔走しています。しかし世界的な大不況の中、容易には見つかりません。そんな中、数名の選手が移籍することになりました。給料が支払われないこの現状では、チームとしても引き止めることが出来ず、まさに悪循環に入ってしまっています。

 セーケシュフェヘルヴァールには水球の他に、サッカー、バスケ、アイスホッケー、女子ハンドのプロチームがあります。昨季10位だった私達は市から他のスポーツに比べ軽く見られてしまったのかもしれません。しかし我々は一昨季2部リーグを制し、初の1部リーグで10位と着実に進歩しているわけです。まして、今夏オリンピックで世界一になったスポーツを支援して頂けないことは残念でなりません。

 しかし、この状況でもチームは諦めていません。監督は「1%でも可能性がある限り、諦めずベストを尽くさなければならない。諦めた時点で可能性は0になってしまう。」と選手に向かって良く話します。競技だけでなく、生きる上でも同じことなのだなと痛感しています。より一層厳しい冬になりますが、私も最後まで諦めず戦い抜きたいと思います。
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