引越し
 この度引越しをすることとなりました、みどりの丘ブダペスト補習校。沢山の方々の尽力のもと SZENT ANG.LA FERENCES .LTAL.NOS ISKOLA .S GIMN.ZIUMという学校校舎をお借りできることとなり、気持ち新たにスタートしました。新しい場所、新しい学校との関係、これから穏やかに続けられることを祈りつつ、9月1日に 2学期がスタートした補習校でございます。
 アクセス方法はバス、トラム、車。
 11番バス「fge utca」から徒歩 4分の木陰が気持ち良い階段登る運動不足解消コース
 4/6トラム「Mechwart liget」から徒歩 7分の大きな噴水のある公園の側を通るコース
 91番バス「Zivatar utca」から徒歩 4分の子連れにも優しい緩やかな坂のコース
 車は停めてはいけないところをおさえておけば、何とか駐車スペースが見つかります。
 場所も変わって忙しく慌ただしいと感じるか、新鮮で面白いと思うか。少しでもプラスな気持ちになれるよう新鮮だと思って新しい場所を楽しみながら過ごしていきたいと思っています。
 新鮮だと思った例を1つ。学校施設にはよくあることなのでしょうか、トイレについて「紙を取ってから入る」システムになっていたり。校舎内の教室や廊下、色々な所にあるそこの学校の生徒たちの作品であったり、古い地図や記録。校庭にはバスケットやサッカーのできるスペース、小さいけれど走幅跳もできる砂場にブランコや滑り台、ベンチも充実していますので小さなお子様連れの方々も、天気さえ良ければ過ごしやすい環境になっています。
 警察の建物も近くにあるということで、見回りはちょっとドキドキしてしまうけれど、駐車場に並ぶ何台ものパトカーの姿は、子どもたちには楽しいかもしれません。
 11月に予定されているバザーも、同校で行われます。どのような規模になるか、どういったスペースがもたれるか、詳しくは後々のホームページ等をご確認願います。

ふれあい大運動会
 9月 2日(日)には American International School of Budapestにて『ふれあい大運動会』が開催されました。日本人学校の運動会に参加させていただけるとのことで、ここハンガリーにおいて日本という国の雰囲気を「運動会」という特殊な場面によって味わえるとても貴重な機会かと思われます。
 プログラムには日本では絶対になさそうな「デカパン競争」というものがあり、おそらく二人三脚の代わりにある競技と思われますが、子どもが楽々片方ずつに収まれるような大きなズボンにおさまって競走するというような面白いものや、子供と手をつないで走る「親子でデート」、「いいものなあに」といった未就学児も共に楽しめるような競技もありました。その他「短距離競争」、「つなひき」、「リレー」といった競技がありました。
 親が参加できるプログラムには「パン食い競争」、「つなひき」、「玉入れ」、「リレー」などがあり、大変盛り上がったそうです。普段運動する機会の少ない親たちにとっても、体を動かす良い機会とも思われます。お昼ご飯のお弁当はお母様方にはちょっと大変かもしれませんが、お弁当と引き換えにお父様方に頑張っていただくのも良いかもしれません。
 日本人学校の生徒による華傘音頭や組体操はとても素晴らしく、特に組体操は日本の運動会を経験してきて、ハンガリーの学校状況もよく知る親たちにとってはとても感動されるに違いないでしょう。
 そして補習校として戦ったリレーの5年生〜中学部では優勝するという快挙を成し遂げました。

補習校に関わっていく
 授業と宿題、授業と授業の用意、送り迎えや宿題の手伝いなど、生活の上にプラスされるこの補習校の関係者皆様の生活について。生徒も先生も親も、普通に生活している人たちと比べたらやることが多いのだな、と実感したこの数ヶ月でした。
 補習校に通う子供達は、日本の学校で普通に日本語で勉強している子供達とは日本語の使用頻度が違います。そこを日本と同じ教科書、進み具合、足並みを揃えて一年やりきる先生方の努力と手腕には本当に頭が上がりません。それに応える子供達にも。
 子供達が少しでも勉強しやすい環境を、先生方が少しでも活動しやすい環境を、それをサポートする補習校に関わる生徒たちの親も活動しやすい環境や状況を、みんなで模索しながらやっていけたらいいなと思う今日この頃です。
 我が家では、何とか日本とつながりを持っていきたい、子供に日本を知っていてほしい、と願いを込めつつ、時には喧嘩もしながら宿題に取り組んでおります。
 ハンガリーの学校の、ほかの子供たちが休んでいる土曜日を約半日とはいえ補習校に通う我が子を見ていて、ここまでさせるべきなのかと葛藤してしまうこともあります。自分でも悩むそのことに対してハンガリー人の親戚に「なぜ土曜まで勉強させるのか」と問われると、うまく答えられず、子供のためと思いつつも自分のためにさせているのではないかとふと考え込んでしまう時もあります。土曜日を潰してまで勉強なんて、と言う気持ちもわかります。しかし日本人である自分としては日本に行くかもしれないし、日本で生活することになるかもしれないし、何より日本と関わりを持っていってほしい。何より日本語で話せる家族がここにいることが嬉しい。日本語が、これから先子供達の関わっていく未来に何かの助けになることを祈りつつ。質問されるたびに考えて行くべきことなのだろうと思っています。
 いつか日本語で本が読めるようになって、映画も一緒に楽しめるようになることを目標に親子共々頑張っていきたいと思います。