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留学生vs.大阪弁
Ujlaki Alexandra


 

 ELTE大学で日本語を勉強しているウイラキ・アレクサンドラと申します。2016年9月からおよそ1年間大阪大学で留学しました。
 大阪と言えば、何が思い浮かぶでしょうか。美味しいたこ焼き、賑やかな道頓堀、いつでも飴“ちゃん”をくれる優しいおばあさんかもしれません。生活はすごく楽しいし、困ることがない都市というイメージを持っている人が少なくないと思います。しかし、私たち留学生にとっては一つ問題がありました。何かというと、教科書の日本語と大阪で話されている日本語がだいぶ違うということです。自分が言うことは通じますが、大阪弁をなかなか理解できません。それでも、私は大阪弁が大好きです。では、大阪弁についての経験を紹介したいと思います。
 何年か前、大阪を舞台とした「ラブ★コン」というドラマを見て、俳優さんの話し方がすごく気に入りました。なぜかというと、大阪弁は楽しくて、大阪人は親しみやすいと感じたのです。ハンガリー語の字幕があってよかったけれど、「あほ」や「ほんまや!」しか聞き取れなかったので、話せるようにはなりませんでした。もっと知りたかったのでGoogleで検索してみました。しかし、Wikipediaの説明はあまりにも複雑で勉強になったとは言えません。やはり大阪でしか大阪弁を覚えられないと分かって、日本学科に入学してからずっと大阪に行きたいと思っていました。
 大阪に着いた日はひどい台風でしたが、毎日、大阪弁を聞くことを楽しみにしていました。でも、大阪人はすごく早口で話している気がして、最初は周りの人がいったい何を言っているか全然分かりませんでした。それで、大阪弁の授業に登録して、クラスメイトのみんなと一緒に何回も何回も「チャウチャウ(違う違う)」や「何言うてんねん」や「気ぃつけて」などの大阪っぽいフレーズを練習していました。文法も頑張って勉強して、段々大阪弁に慣れてきました。しかし、そんなに簡単に話せるようになるわけではありませんでした。どうしてかというと、大阪弁の最も大きな特徴はアクセントで、京阪式アクセントが出来なかったらどんなに頑張っても話し方はおかしくなってしまいます。
 私たち留学生が勉強している標準語は東京式アクセントで、違いが大きいです。だから、やはり大阪弁を上手に話せるようになるために標準語を捨ててアクセントを習い直すか、大阪弁を諦めるかという問題になりました。でも、標準語を捨てようと決めたら、関西で話すなら大丈夫ですが、帰国すると困るかもしれません。どうしたらいいか、散々迷った末に、いい方法を見つけました。話す時には標準語を使って、相手が大阪人だったら少しだけ大阪弁も入れます。一方、書く時にはアクセントが関係ないので、もっと自由に使えます。
 大阪大学では楽しい勉強だけでなく、授業のために研究もやってみました。様々な興味深いテーマがあって選ぶのは難しかったのですが、私は最終的に大阪弁の存在表現にしました。標準語の「いる」という動詞は大阪弁で「いてる」か、「おる」か、「いる」になります。アンケート調査の結果、使い分けは性別と年齢によって違うということがわかりました。まだわからないところがいくつもありますが、大阪弁に興味があるし、勉強と研究を続けたいと思います。
最後に一言:大阪、好きやねん!

(ウイラキ・アレクサンドラ)
 
 

Web editorial office in Donau 4 Seasons.