紅組団長として 中学部3年 野村 遥
 私は、平成28年度ブダペスト日本人学校ふれあい大運動会の紅組団長を務めさせていただきました。昨年度は、最高学年が2年生で、団長の大変さを間近で見てきていたので、団長をやることは、とても不安でした。ですが、その不安はすぐになくなりました。7月初旬に紅白に分かれて、応援の振りや応援旗デザインを考える時間がありました。その第1回目から、「団長は両方の進み方を見ていてくれれば、細かいことは、紅組の自分たちが、やるから。」と言ってくれました。「応援団長一人に任せきりにすることはしない。」この力強い言葉に元気づけられました。言葉通り、応援の言葉や振り付けをみんなで考え、どんどん進めてくれました。また、応援団旗のデザインのアイデアも積極的に提案してくれました。2学期が始まり、いよいよ小学部も加えた全員での練習となりました。小学部1・2年生もいるので、ゆっくり丁寧に教えようと心がけました。また全体練習こそ団長の頑張りどころという気持ちで、喉がかれるまで大きな声を出し、引っ張りました。練習を重ねる度に団長としての意識も高まりました。
 そうして迎えた運動会当日、私たちの気持ちをわかってくれているかのように晴れあがっていました。最初の選手宣誓は大きな声で堂々とできました。応援合戦でも、自分の力を思う存分発揮することができました。閉会式の結果発表で、「紅組優勝」と呼ばれ時は、運動会の中で一番の喜びを感じることができました。終わった時は達成感一杯でした。今回、団長をやって本当によかったと思います。困った時に助けてくれた友達、私を支えてくれたみんなに感謝しています。この気持ちで次のドナウ祭りへ向かえたらと思っています。次は自分が友達を支えられたらいいと考えています。

(のむら・はるか)

白組団長として 中学部3年 児玉 一晃
  私は、平成28年度ブダペスト日本人学校ふれあい大運動会の紅組団長を務めさせていただきました。
 私は、この役目をさせていただき、人をまとめる力がついたと思います。これは、今までの自分に足りなかった力であり、今回、応援団長をやって、本当によかったと思えることでした。まとめる力がついたと思える理由は、二つあります。一つは、準備の時に中学部のみんなに声をかけ、応援の形決め、応援の振りなどを予定通り進めることができたということです。従来の決まったフレーズの中に自分の考えたアイデアを盛り込むことができ、自分が引っ張っているという実感を持つことができました。当初は、応援団長という大きな仕事をするということで、少し不安でした。この一学期の準備の段階で自信が持てるようになりました。
 二つ目は、運動会前の2学期になってからの練習です。2学期が始まり、ここで大切なのは、小学部をまとめなければならないことでした。僕が、しっかり声を出せば、みんながついてきてくれると思ったので、できる限り大きな声を出すよう心掛けました。また自分たちで考えた振りであったので、まず自分がすべてをマスターしていなければいけないと考え、振りをすべて頭に叩き込みました。この努力の甲斐があって、小学部の子たちが自分を信頼し、よく指示を聞いて動いてくれました。すごく手応えを感じました。団長の仕事を通して自分が成長できたと思いました。そして迎えた運動会は大成功でした。これは、自分一人の力でできたわけでなく、友達、先生方の支えがあったからです。本当にありがとうございました。今回得た力を今後に生かしていきたいと思います。

(こだま・かずあき)