みどりの丘日本語補習校にて、11月26日土曜日に、毎年恒例のバザーが開催されました。このバザーは、1年間の補習校の行事の中で、保護者にとって、とても大きな行事になります。
 11月の最初の土曜日から、提供品の回収が始まります。その日から、保護者により、仕分け、値札付け等の準備がされていきます。この準備では、バザーを長年経験してきた保護者の的確なアドバイスが助けとなり、作業を進めてく中で、とても役に立ちます。私は、今年で2度目の参加となりました。去年は、補習校に入ってからも日が浅く何もかも分からない緊張状態でのお手伝いで、色々と教えて頂きました。今年は自ら進んで準備する事ができ、初めてバザーに参加する保護者にアドバイスができる自分をみて、この様にして補習校のバザーが引き継がれていく事を実感しました。そして、毎週集められる沢山の提供品にはとても驚くものがあり、ありがたいと感じました。

 また、この期間では、クラフトブースに出品するアイディアなども話し合われ、1つでも多くの和的要素のあるクラフトを販売する為に保護者達が試行錯誤している姿と、素晴らしいアイディアにとても感心するばかりでした。3週間に渡る大変な準備になるのですが、作業を通して保護者同士で相談しながら、楽しく準備していく事が出来たと思います。

 バザー当日、温かく、足を運びやすい天気に恵まれました。まず、会場の設置から始まります。ここでも、経験者のアドバイスの元、ちゃくちゃくとテーブルが配置されていきます。テーブル配置後は、各ブース担当者による沢山の商品の陳列もすばやく、レイアウトも考えながら行われていく姿は、本当にすばらしいものです。クラフトブースにも、沢山の和風な物、クリスマスギフトとして喜ばれる素敵な物が沢山並べられました。

 そして、このバザーでは、保護者だけではなく、補習校の子供達による出店ブースも設けており、自分達が使っていた物などや、前日、そして朝早くから自分達で準備したお菓子などを出品するため、子供達による会場準備も、保護者に負けじと念入りに行う熱心な姿をみかける事ができました。
 私は、バザー係りと食品ブースを担当しました。去年に引き続きパンダ型おにぎり、そして、今年は新たにねこ型おにぎりなどを販売しました。このパンダやねこ型おにぎりは、子供達にとても好評を頂き、「かわいいから食べられない」と言っていた事を聞きました。その他にお菓子では、人気が高い抹茶クッキー、ケーキ、マフィン、トナカイと雪だるまのデコレーションがされたカップケーキが販売されました。このデコレーションマフィンは、子供達に人気はもちろんの事、お孫さんと一緒に来ていたおばあちゃんが、家に残っている孫達の為にといって沢山買って頂きました。

 販売を通して感じた事は、ハンガリー人の日本語を勉強している学生さん達が沢山いる事。 学んだ日本語を流暢に使って、寿司、お菓子、おにぎりを色々買って頂き、そして、おいしそうにその場で食べてくれる姿がとても嬉しかったです。
 今年のバザーも、開場の1時間前から列を作ってバザーが始まるのを待って頂きました。各ブースでも、長い経験の各担当者が上手に時間をみて値引きなどを考えながら、商品の売れ残りがないように行う姿はたのもしいと思いました。

 その他、沢山のお父さん方の素晴らしい協力のおかげにより、準備の段階からの商品の倉庫への移動などの、重い荷物作業を率先して行って頂き、そして、当日の書籍のブースの担当を全て行って頂いた事に、お母さん保護者への配慮をとても感じ、ありがたい事だと思いました。子供達も楽しみながらお客さんと接している姿は、1つの社会勉強の場としてとても素晴らしい機会だったと感じます。バザー終了後、それぞれが率先しての片付けも手際よく、協力してすばやく行われました。本当に、何一つ無駄のない、素晴らしいチームワークで大成功のもと幕を下ろす事ができました。
 このみどりの丘日本語補習校のバザーは、補習校の運営費として役立つ一方で、保護者同士の団結、子供達の社会経験としてとても良い経験になる機会だと思いました。初めてこのバザーに来て頂いた人から、後で、このバザーの事を会社の人達に話しをしたら、来年は是非来てみたいと言って頂いた人達が沢山いたと教えて頂きました。これからも、沢山の人達にこのみどりの丘補習校のバザーを知って頂きたいと思います。そして、既存のお客様のみならず、新しく沢山の人に、来場して頂けたらうれしいです。

(ふかまち・やすこ)