《衣類ブース》
 今年も衣類ブースには、子供から大人サイズまで、服・くつ・小物がたくさん集まり、お客様には詰め放題の形でお買い物を楽しんでいただきました。今までのように仕分け作業にたっぷりと時間をとることができなかったのにも関わらず、服を集める段階から、ご自宅での仕分けにご協力いただき、保護者の皆様をはじめ、有志の補習校の生徒さんたちの手際のよさのおかげで、スムーズに商品を仕分け、並べることができました。みなさんとワイワイ話しながら商品を仕分けするのも、この衣類ブースの醍醐味の一つですね。
 今回は、去年のお客様からのフィードバックと、環境への配慮から、詰め放題に使う袋は、とうもろこしを原料とした「土に還る」ビニール袋を使用。プラスチックでできた袋に比べると、ちょっと破れやすいという難点もありましたが、もう一枚の袋で補強するなどして、特に問題もありませんでした。
 残った服は、バザー終了後にリサイクル業者に引き取ってもらい、また新たな使い手のもとに届けられます。皆様のアイディアとご協力に感謝しています。ありがとうございました。

《雑貨ブース》

 毎年恒例の補習校バザーが今年も11 月末に行われました。今年の9月より学校の場所が変わったことに伴い、バザーの時期、準備等もがらっと変わり、バザー担当の保護者、運営委員の皆さんも大変だったのではと思います。雑貨ブースを長く担当している私も、時間内に準備が終わるのか、商品は十分に集まるのかなど、不安を抱えていました。今までは数週間かけて準備をしてきた値付けや商品集めを、今回は前日のみで行いましたが、雑貨ブース担当の保護者、ボランティアの方々と協力して乗り切り、同日の商品並べも、長年のバザー経験を活かしたチームワークで大きな問題もなく無事終えることが出来ました。今回初めて導入された補習校卒業生のボランティアもとても頼りになりました。成長した彼らと交流しながらバザーをすることが出来たのは、何より嬉しいことでした。

《食品ブース》

 今年は学校の移転、開催日の変更などの理由で準備段階から不安がありました。ただ良い点もあり、会場が広くなったこと、また食品ブースではキッチンを借りることができ作業がしやすくなりました。
 開催が決定してからは保護者間で連絡を取り合い、商品の内容、買い出し、準備物などの相談をしていきました。ちょうど日本へ出張される保護者の方があり困難な日本食の調達も安価で質の良いものを揃えることができました。昨年に続き売上の良かった「いなり寿司」と「おにぎり」に力をいれました。新商品のアイデアは幾つかありましたが、今回はお味噌汁を新しく出品しました。
 当日は朝9 時の集合で担当者がお米を炊いて家から持ち寄り、学校のキッチンでいなりを詰めたり、おにぎりを握ったりの作業をひたすら繰り返すこと数時間であっという間に1 時の開催時間になっていました。商品を陳列するときには、保護者の方々の協力で抹茶の焼き菓子もバリエーションにとんだものが集まりました。また日清食品さんからご協力いただいた即席ラーメンも陳列させていただきました。開催間近になってもキッチンでの作業が続いていましたが、生徒のボランティアが販売のお手伝いをしていただきなんとか開催することができました。
 昨年より倍量で用意したいなり寿司やおにぎりも完売し、お菓子もすべて完売することができ例年より売れ行きがあがるという予想外の結果になりました。
 これも保護者の皆様、日清食品さんのご協力、ボランティアの力があってこその結果だと思います。皆様ご協力ありがとうございました。

《クラフトブース》

 今年度のバザーは、補習校が新しい学校に移転したため、これまで行なってきた土曜日の授業後の開催が難しくなり、バザーをやめるか、11月の日曜日に開催するかの二択となった。これはこの学校に通う高校生達が、土曜日ごとに体育館で卒業パーティーの練習をするため、土曜日はバザーの準備も開催もできなくなったためだ。9月下旬に「11月18日(日)バザー開催決定」が発表されると、私はにわかに焦りを感じるようになった。というのは、クラフトコーナーで売る品物作りが、短時間でどれだけ出来るのか未知数であったからだ。けれどその時点で学校カレンダーをよく確認していなかった私は、10月と11月合わせたら、数回は保護者有志で集まって、何らかのクラフト作業が進められるのではないかと、どこか楽観的に考えていた部分もあった。ところが、である。現実には2学期の土曜日は稼働日が多くて補習校が休みになり、10月20日と27日のたった2回しか、クラフトサークルを行なえなかったのだ。もうこうなったら、クラフト担当の私たちで頑張るしかないのかと、週末は多くの時間をミシンの前で過ごした。バザー前夜も遅くまでミシンを踏んで、そこそこ品数は揃えたのだが、バザー当日にちょっとした肩透かしがあった。昨年度好評だった「キャラクター布で作った巾着袋・袋物」の売れ行きが、今回はイマイチだったのだ。ポケモンの布で作った巾着袋はあっという間に売り切れ、ユニコーンの布の巾着袋も完売したのだが、他のキャラクターものの売れ行きがさっぱりだった。昨年度のワンピースとポケモンの生地のような、中性的な人気キャラの布が当たるのかもしれない。クラフトコーナーに立ち寄る客層が、例年とは違っていたことも影響している。いつもはどっと押し寄せる高校生・大学生のアニメファンが、今年はまばらだったことも、キャラ袋が売れなかった原因となっている。もうこの辺は運を天に任すしかないのか。それとも広告の出し様で、もっと広い地域や世代の人達にアピールできるものなのか。
 また問題点としては、昨年度のT小学校の地下に保管しておいたクリスマス・オーナメントその他が見当たらず、今回はクリスマス色のないクラフトコーナーになってしまったこと。それでもかなり売り上げられたのは、アクセサリーが大当たりしたことだろう。老若男女問わず、多くのお客さんが足を止めて見てくださったり、購入してくださったりで、今回のクラフトコーナーの売り上げの中軸を担っていたと言える。

ラパイ茉莉奈(中学3年)
 11月18日、日曜日に、セント・アンゲラ小学校の体育館で、補習校のバザーが行われました。私には今年が最後のバザーになるので、お店を出すつもりでしたが、ボランティアが出来ると聞いたので、そっちを選びました。
 今回は学校の場所が変わってしまったので、お客さんが集まるかどうか心配していましたが、すごくたくさんの人が来てくれたので嬉しかったです。私は今年も食品コーナーのお手伝いに行きました。お客さんは、目当ての食べ物だけ買ってさっさと立ち去る人が多かったのですが、時々私としゃべってくれる人がいたので、そんな時は落ち着いて仕事が出来ました。一番売れたのは抹茶ケーキや抹茶クッキーでした。お寿司やおにぎりもよく売れていました。ハンガリー人のお客さんは、麦茶や紅茶を苦いと言う人が多かったので、私は砂糖を使ってくださいと勧めました。臨機応変に対応出来たと思います。
 私自身もお寿司やおにぎりを買いました。けれどずっと食品コーナーのお手伝いをしていたので、ボランティアをした子だけが使える「遊び券」を使いそびれてしまいました。最後のバザーだったのにそれが残念で、少し悲しくなりました。でもケーキやクッキーが美味しかったと言うために、わざわざ戻って来てくれたお客さんもいたので嬉しくて、心がほんわり温かくなりました。