私は去年の八月から今年の五月の下旬まで留学生として福岡の西南学院大学で勉強しました。留学生向けの授業についての情報などが書いてある説明書に、留学生も入れるクラブやサークルのリストもありました。様々な留学生が、「せっかくだから、サークルに入ってみよう」と思って、カメラ部や美術部といったサークルに入ってみました。合気道部や茶道部などの日本らしい部活を選んだ留学生も結構いました。私も、「弓道部に入りたいなあ」と思って、友達と一緒に見学に行きました。弓道部のメンバーの皆さんは私にとってすごくかっこよくて、別の世界から来たかと思うほど、素晴らしい人たちでした。一回もミスをしなかったメンバーもいました。私は少し、弓道部の皆のファンになったようでした。
 日本の部活は勿論楽しいことだけではなくて、大学生の生活の重要な一部分です。クラブに入って、クラブのために頑張ることが、学生生活の一番大事なことになる人も結構いるそうです。西南では水曜日の午後よく部活がありますので、この時、日本人の大学生の授業はあまりないそうです。例えばカメラ部だったら、メンバー達が毎週、水曜日に会います。さらに、弓道部や合気道などの運動に関する部活だったら、試合もあります。そして勿論試合があれば、練習も多いです。普通、練習は一週間に四回で、もっと練習したかったら、それもできるということのようです。
 弓道部の練習は月曜日と水曜日と金曜日で、試合がなかったら土曜日の朝も練習がありました。しかし「全部の練習に来なくても良い、練習のための時間がある時だけ来ればいい」と先輩たちは私に言いました。他のクラブでも、留学生の初心者は上のような答えをもらいました。先輩たちは優しくて、できるだけ簡単に弓道のやり方を教えてくれました。しかし、私はすごく下手です。初心者として、本物の弓を使って引くために今でも練習が必要です。弓道部のモナさんは異世界の人物ではなくて、ただ、毎週一生懸命頑張っている人だと言うこともすぐ分かるようになりました。
 留学生は、日本人学生の皆さんと仲良くできるでしょうか。実は、これはクラブや留学生の性格によって違うのではないかな、と思います。日本では、サークルや部活の人たちは本当に家族として、大学の卒業まで一緒に頑張ったり、遊びに行ったりします。自分の服を持っているサークルもたくさんあります。そして、一緒にたくさん練習して、秋に行われている大学祭で皆が今まで練習したりしたことを見せます。ダンスサークルでは夜の十二時ごろから朝六時まで練習しているグループもあります。私は、八月から西南で勉強して一年しか大学にいない留学生には、この「クラブ」という家族のメンバーになることは難しいのではないかなと思いました。しかし、できないとは言えません。たとえどんなに邪魔になっても、練習に行った時は私に弓道を教えてくれる人がいつもいて、皆、弓道を教えることは邪魔ではなくて楽しいと言ってくれました。他の留学生の話をすると、歌のサークルに入って、最後に日本人のメンバーと一緒に自分のグループを作って、ライブで歌った人もいました。茶道部のメンバーとして、秋の大学祭でお客様にお茶を上げたりした留学生もいたようです。カメラ部の写真が見られるイベントでは、留学生のメンバーの写真もいつもありました。そして、ただ、サークルを応援するグループもありました。例えば、西南学院大学の野球チームを応援する留学生たちは、よくチームの試合を見に行ったりしました。
 日本に留学している間に色々なサークルにも入ってみることは、楽しくて良い経験になるので、機会があればやってみるといいのではないかなと思います。そして、日本に留学していなくても、自分の大学でもきっと楽しいサークルが見つけられると思います。
(ケヴェシュディ・バルバラ)